こんにちは。この前お正月キャンプに行ってきました。僕の家から車で1時間くらいのところに
ある河原でキャンプしました。夏場はバーベキュー客や釣り人で賑わう河原も、お正月は無人でし
た。朝方の冷え込みは相当で、でっかい焚き火をしないと今にも凍ってしまいそうでした。
真冬の山は気をつけて下さい。
冬キャンプ
目的地の河原に到着したのは夜の11時頃だったと思います。その時すでに河原は凍っていて、
キラキラ光っていました。川の水面からは冷たい霧が立ち上り、それが月明かりに反射して
幻想的でした。
氷と冷気に囲まれた僕たちは必死で火を起こしました。地面が凍っているので思うように火が
付きません。二人掛かりで気合いで火を付けました。なんとか安定的な炎を手に入れ暖をとり
ました。火の回りから少しでも離れると、まるでドライアイスのような冷たさが襲ってきます。
テントではとても眠れません。凍死しかねません。僕たちは必死で火を焚きながら夜明けを
待ちました。冬場は空気が澄んでいるので月や星が本当に綺麗に見えました。夏や秋とは全然
違います。冬キャンプの醍醐味です。
少しでも火が小さくなると、その分氷が攻めてきます。まるで冷凍庫の中で焚き火をしている
ようで心細かったです。長い夜をなんとかやり過ごし、夜明けがやってきました。僕たちは
太陽を切望していました。本当に少しづつ夜から朝へと表情を変える空をゆっくり眺めました。
空の色の変化は、本当に微妙で美しいものでした。朝と夜が共存していました。しだいに星が
消え、月が消え、徐々に視界が開けていきます。長い夜の後にやってくる明るい朝。
希望を感じました。
ところが、僕達がキャンプを張ったところはちょうど、切り立った山の陰になっていて、
いつになってもなかなか日が当たりません。周りは明るくなっているのに、僕達の周りは
依然として氷の世界でした。とにかく冷たかったです。辺り一面氷を被って真っ白です。
冷え切った美しさに僕達は息を呑みました。本当に綺麗でした。でも綺麗じゃなくてもいい
からあったかい方が僕は好きですね。
結局、朝10時になっても僕達のキャンプに日差しは届かず、薪も無くなってしまいました。
寒さに耐えきれずに僕達は海へ移動し、猫のように日向ぼっこをしました。気持ち良かった
です。生き返りました。
今年一発目のキャンプは寒さとの闘いになってしまいました。それでも冬にしか見られない景色
や冬にしか感じられない空気を感じることができました。身が引き締まりました。おすすめです!
でも薪が尽きた時の為にキャンプ用の石油ストーブを持って行った方が無難ですね。
それでは!
